SPEEDER EVOLUTIONの選び方(その弐)
〝シャフトの違いで大きな差が出る”と言われるこの時代。
しかし、多くの情報は「素材」や「製法」または「剛性分布図」等を公表しつつも、
一般ゴルファーが理解するには難しい情報だらけです。
大多数の一般ゴルファーが知りたい答えは、
「どういった特徴で、その結果、自分に合うのか?」ではないでしょうか。
その答えに近づけるよう
出来るだけメーカーカタログにはない視点を大事に
今回も御紹介させて頂きます。
(→前回のおさらいはコチラから)
ではシリーズ3作目、
【SPEEDER EVOLUTIONⅢ(通称:エボⅢ)】
【シャフトスペック】※661(S)の場合
キックポイント:先中調子
シャフト重量:66.5g
トルク:3.8
3代目は「走り重視」!
青エボと相性が良いゴルファーにオススメできる特性ですが、
その違いは『しなり戻りのテイスト』。
スイング中の動きは少なめ、インパクト近くで弾く「青エボ」に対し、
全体的にスイング中のしなり戻りを味わえるのが『エボⅢ』の特徴。
〝しなり感”を重視ながらも、独自の技術(MCT、90tカーボンシート等)で過敏な動きを抑制。
安定性のある〝新時代の走り系”に仕上がりました。
主にアマチュアゴルファー向け。
ややしなりを感じる分、平均的な硬さも〝普通~やや軟らかめ″な設定。
俗に言う〝シャフトに仕事をさせるタイプ″です。
そして最新のシリーズ4作目、
【SPEEDER EVOLUTIONⅣ(通称:エボⅣ)】
【シャフトスペック】※661(S)の場合
キックポイント:中調子
シャフト重量:67.5g
トルク:3.7
4代目は「叩けるエボリューション」!
シリーズ初の〝スイングタイプ”を踏まえた設計になりました。
叩きにいける設計に合わせ、スイング負けしないように〝硬めなテイスト”な仕上がり。
その分、数値以上の硬さを感じ取れる事には注意が必要です。
しなりの癖が無く、
グリップからヘッド先端まで〝1本芯が通っている”ような振り心地。
手元付近の軟らかさは少ないイメージです。
一定のスイング、タイミングを得たいゴルファーには、まさに理想的な設計。
この持ち味を是非おすすめしたいゴルファーが、
『現状よりも、シャフト重量を下げたい』と考えている方。
《スペックを下げる際に生じやすい問題を改善》
・シャフトが軟らかすぎた→しっかりシャフトがついてくる!
・安定しない→高弾性90tシートを採用。安定したテンポ、弾道を得られやすい!
・球が軽くなった→他の同重量帯モデルよりも、球質は平均的に強め。
例えば『EVOⅣ 569』。
普通の50g台にしては〝硬さが強め”ですが、
今まで60g台を使っていた方なら十分使える硬さ。
既存の50g台モデルにはないテイストを味わう事が出来ます。
~番外編~
【SPEEDER EVOLUTION TOURSPEC(通称:黒スピーダー)】
【シャフトスペック】※661(S)の場合
キックポイント:中元調子
シャフト重量:67.0g
トルク:4.2
発売順では『青エボ』の後、『エボⅡ』の前。
EVOLUTIONというネーミングなのに「Ⅱ」ではなかったのは何故でしょうか?
前回の既述で
『EVOLUTIONシリーズは、全て〝飛距離重視の弾き系”である!』と書きましたが、
このモデルだけちょっと違います。
D.ジョンソンを筆頭に、USPGAツアーで高い使用率を誇る『TS(ツアースペック)』。
元々USからブレイクしたモデルという点、
そしてシリーズ唯一の〝粘り重視”というテイストがその理由ではないでしょうか(※憶測です)
主にハードスペックを好むゴルファー仕様になっており、
シャフトに仕事させるよりも〝自分のスイングを重視するゴルファー向け″と言えます。
三菱ケミカルの「青マナ」「白マナ」などにも通じるようなイメージです。
いかがでしたか。
読んでて面白いような文章を意識し、
一人でも多くの方が「シャフト」に対し、興味をもって頂けたら幸いです。
最後に、
このような長文を最後まで読んで頂き、本当に有難うございました。
【過去のシャフト紹介ブログ】
ATTASシリーズはコチラ。
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