【2011~2020年モデル】初級者もOK!最新にも負けないおすすめ中古アイアン!!!
今回は2011~2020年までに発売されたアイアンの中で、とくにおすすめなモデルを『発売年別』に御紹介します。
【注意】やや私的な意見や好みも含まれますので、ご考慮いただけますと幸いです。
【推薦条件】
・2011年~2020年度までに発売されたモデル。
・マニアックなモデル、入荷する機会があまりにも少ないモデルは対象外。
・ヘッド形状が特徴的すぎるものは対象外。
■2011年モデル
キャロウェイ 初代レガシーブラック ※2011.9月発売
発売から10年以上経ちましたが、今でも色あせることなく人気なモデルです。もともと生粋のアスリートモデルではなく、中級者や上昇志向ゴルファー向けとして発売された経緯もあり、本格的にゴルフを上手くなりたい!という初級者にも十分におすすめできるアイアンです。とにかく欠点がなく、強いて言えばロフト26度(5番)と立っているわけではないので、最新モデルと比べれば飛距離面で見劣りします。しかし、それを補って余りある打感の良さ、構えやすい顔、ややクラシカルなデザインは所有欲を満たしてくれるでしょう。上手くなるほど良さがわかるアイアンなので、コスパ的にも魅力的。もし見つけたら多少高めでも美品なら検討する価値アリです。2016年の全米オープン覇者ヘンリック・ステンソンが長年愛用するアイアンとしても有名です。
■2012年モデル
ダンロップ XXIOフォージド(2012) ※2012.12月発売
XXIOシリーズの軟鉄Ver.として、2006年に初代が発売された『XXIOフォージドシリーズ』。長く親しまれたシリーズでしたが、2017年モデルを最後に約11年の歴史に幕を閉じました(現在はXXIO X-eks-シリーズとして名称を変更して受け継がれています)。初代モデルは「つかまり過ぎる」という声が多くて賛否両論ありましたが、’09モデル(2代目)、’10モデル(3代目)と重ねる毎にバランスが良くなり、この2012年モデル(4代目)で一つの集大成と呼べる完成度になりました。どうしても主力商品『XXIOシリーズ』と比較されがちですが、XXIOのやさしさを軟鉄ヘッドで味わえる!それこそがこのシリーズの醍醐味です。ちなみに初代モデルはロフト26度(5番)でしたが、2代目からは24度(5番)に設定が変更されています。
■2013年モデル
ミズノ MP-54 ※2013.10月発売
打感と言えばミズノと言われた時代。ただ使うには難しい、上手い人向けといったイメージを少しずつ払拭していきたいミズノが出した答えが『MP-54』です。後に発売する「MP-55(2015年)」も良いのですが、個人的にはその原型となる『MP-54』を推します。中~上級者が好むヘッド形状や打感を継承しつつ、アンダーカットキャビティ(#4~#7)による深い重心設計。当時展開していたMPシリーズの中では最も大きな慣性モーメントが話題になりました。「打感&安定性&操作性」のバランスに長けたアイアンです。
■2014年モデル
タイトリスト AP2 714 ※2013.11月発売
※2013.11月発売ですが、2014年モデル枠としてご紹介いたします。
AP2シリーズの4代目となる『AP2 714』。ソールやバックフェースをそれまでのサテン(つや消し)仕上げからメッキ仕上げに変更。古参ユーザーも納得のデザインで大ヒット商品になりました。当時のジョーダン・スピースやザック・ジョンソンなど、PGAを代表する実力者が愛用したモデルでありながら、一般ゴルファーからも高い支持を集めました。その一方で、USブランドに言われがちな「カタログ値よりもライやロフトがズレていた」という声もあります。 ライロフト調整の工賃は大体数千円で済むので、購入後は一度調べてみたほうが良いかもしれません。初級者にはやや難しく感じるかもしれませんが、この時代のテイストや見た目のカッコよさはとても魅力に感じます。
■2015年モデル
タイトリスト CB716 ※2015.11月発売
タイトリストはそれまでのアスリート色が強かったブランドイメージから、テクノロジー(機能性)を取り入れ、新たな顧客層を狙った「AP1/AP2シリーズ」を発売し大成功を収めました。その路線とは別に「MB/CBシリーズ」は伝統的なルックスや打感を重視する古参ユーザー向けとして販売されていました。しかし『CB716』はトゥ&ヒール側にタングステンを内蔵した設計となり、CBシリーズ初の複合型軟鉄アイアンが誕生。これにはメーカー側も相当悩んだ決断だったらしく、シンプルさが特徴のCBシリーズにとって邪道になってしまうのではないか!?そんな不安があったかもしれません。他社が次々に機能性を追求したアイアンを発表する中、CBシリーズの進化の為に今までの当たり前を崩したターニングポイントと言えるのが『CB716』です。結果的には打感を損なわず、打ちやすさや安定性が増し、前作CB714の「やや難しい」と言われたイメージを完全に払拭したモデルになりました。しかし今見てもこのデザインは秀逸ですね。
■2016年モデル
ミズノ MP-66 ※2016.9月発売
HONMA TW737V ※2016.10月発売
2016年は迷いに迷って2モデルを御紹介します。
まずはMP-66。MPシリーズが50/60番台に名称が変わってから一番に推す声が多い『MP-66』。そもそも50番台はキャビティ系、60番台はブレード系とおおまかな区別がありました(数字の1桁は0~9までのレベルを表し、数字が大きいほどレベルが高くなります)。しかしラインナップが増えるほどその区別が当てはまらないこともありました。MP-66はブレード系の名称ながらハーフキャビティ且つ低重心設計。ヘッドサイズも小さすぎず、芯も広い。ミズノらしい曲線美のデザインと相まって、MP50/60シリーズ後期型として完成度が高いモデルです。
さらにTW-737V。前年のヒット作「TW-727シリーズ」から一年後に発売されたこれまた大ヒットモデルです。TW727~737シリーズが発売された頃は本間ゴルフの契約プロが一気に増員され、小田孔明プロ、高山忠洋プロ、谷原秀人プロ、岩田寛プロ、藤本佳則プロ、イ・ボミプロ、キム・ハヌルプロ、森田遥プロ、永井花奈プロ、木戸愛プロ、笠りつ子プロ、福田真未プロ等々、錚々たる顔ぶれでメーカーの本気度を感じさせました。TW727シリーズがプロ/アスリート好みに設計されたモデルとすれば、TW737シリーズは全体的にやさしさを加えて一般ユーザー向けに打ちやすくしたモデルです。ヘッドはVn/V/Vs/Pと4種類ありましたが、とくにVとPはおすすめです。
■2017年モデル
キャロウェイ EPIC STAR ※2017.9月発売
当時のCW契約プロ達がこぞって使っていたEPICシリーズですが、アイアンだけは例外。しかしその性能はまさに異端児。キャッチコピーは“キャロウェイの革新がもたらす禁断の飛び”です。ロフト設計が♯5(20.5°)、♯7(26.0°)、Pw(39.0°)と、大手ブランドの中でも頭一つ抜け出した超ストロングロフトは当時はとても話題になりました。やや幅広のソールとグースのある顔に好みが分かれますが、それほどヘッドサイズが大きくないのは好印象。飛び系アイアンに興味がある方は覚えて損はないモデルです。ただし1本定価¥32.000+税という高単価だったため、買いたくても手が出なかったゴルファーが続出。現在の相場が下がっていますが品数自体は少ないため、見つけた時は早めの御検討を。
■2018年モデル
EPON AF-505 ※2018.6月発売
地クラブを代表するEPON(遠藤製作所)が誇る名器と言えば『AF-505』。それまでのAF-501~503までのシンプルなデザインから、トゥ&ヒールにタングステンを内蔵したモデルへと変貌。さらにポケットキャビティでありながらフェースやボディへの溶接痕がない一体鍛造設計。同シリーズはそれまで飛距離性能を重視するバネ鋼フェースを採用していましたが、打感が硬いという声もありました。AF-505はS20C(軟鉄)の一体鍛造フェースになり打感が大きく向上。AFシリーズの中でも大ヒット作になりました。現在も大きな値崩れをしていない点からも、その完成度の高さを物語っています。
■2019年モデル
テーラーメイド P790(2019) ※2019.9月発売
2017年の“中空アイアンブーム”を作り出した初代P790アイアンから約2年、さらに完成度を高めたモデルが『P790(2019)』です。初代よりもやや精悍さが増してシャープな顔つきになりました。ヘッド内部(♯3~♯7)のタングステンも12g→14gに変更されてより低重心に。ライ角(♯5)も61.5度→61度に変更され、より構えやすくなりました。バックフェースのメーカーロゴも「Taylormade」から頭文字の「T」へとスッキリしたデザインに変更されています。そのほかにもクロモリ鋼の厚みがさらに薄くなったり等々、前作からあらゆる面をブラッシュアップ(より良く)したモデルです。
■2020年モデル
スリクソン ZX-5 ※2020.10月発売
2019~2021年頃と言えば、各メーカーがしのぎを削り、とても良作モデルが多かった時期。女子プロの使用率が高かった「スリクソン ZX-5」「PING i210」「ブリヂストン 201CB」「キャロウェイ X-フォージドスター(2021)」は中古市場で大人気でした。とくにZX-5は前作Z585からデザインを一新させ、新たな客層を増やして大ヒット!これまでダンロップ製品と言えば一般・シニア向けの「XXIOシリーズ」、そして中級者以上向けの「スリクソンシリーズ」と大別されていましたが、時代のニーズと共にスリクソンは進化し続けています。「飛距離」「打感」「やさしさ」「見た目」といった一般ユーザーの理想を追求し、現行人気No.1『ZX-5 MkⅡ』の基盤になったモデルとして外せないアイアンです。
■最後に
今回は一部の商品を除き、なるべく『軟鉄鍛造モデル』で選びました。
その理由は、ライ・ロフト調整によって自分のスイングや癖に合わせた微調整ができること。
とくにライ角は軽んずべからずです!
ゴルフ初級者であればあるほど、後々も調整しやすい軟鉄アイアンはおすすめです。ぜひお試しください。
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