【知っておくと役立つ】ライロフト調整、バウンス角の変化について
今回はライロフト調整、バウンス角への影響について【基礎知識編】と【上級編】でご紹介していこうと思います。
これがいわゆる【ライロフト調整器】。
まずは簡単に調整の流れをご紹介。
①ヘッドを調整器に固定。
②ネックに固定する棒(ベンディングバー)で曲げる。
③調整値を確認する。
基本的にはこの流れです。
※目盛り手前がライ角、奥側はロフト角。
【注意点】
計測時はアーム部分をシャフトに添わせます。
この時、しっかりとシャフトを固定しなければ、せっかく曲げた調整値にズレが生じる場合があります。
やはり経験豊かなスタッフに任せるのがおすすめです。
では本題に入りましょう。
まず【基礎知識編】です。
【1】ヘッド素材によって調整できないものがある。
・調整〇・・・軟鉄。
・調整×・・・ステンレスやクロムモリブデン鋼など。
【2】ライ角が合ってないとはどのような状態か!?
例えば下の画像。
クラブを構えた時にトゥ側が浮いている、もしくはヒール側が浮いている状態です。
スイング中はヘッドの“トゥダウン現象”というものがあり、僅かなトゥ浮きは
良しとされています。
しかし、さすがにこれではミート率が下がり、距離や方向性が損なわれます。
合っていない状態でのボールインパクトは不安定になりがちです。
【3】市販の商品で確認する。
とりあえず知っておきたいな~という方の為に、
シールを貼ってソールの擦り具合を確認できる商品があります。
【ソールのトゥ側だけ擦っている】
球がつかまらない、右へのミスが多い。
→現状のライ角がフラット過ぎる可能性があります。
【ソールのヒール側だけ擦っている】
球がつかまりやすい、引っかけやすい等のミスが多い。
→現状のライ角がアップライト過ぎる可能性があります。
【4】ライ角をフラット/アップライトに調整する。
まず用語解説です。
フラットに調整・・・直訳は水平、平ら。ライ角を下げることを意味します。
アップライトに調整・・・直訳は垂直。ライ角を上げることを意味します。
よく言われますが、ライ角は身長で決めるものではありません。
構え方、腕の長さ、スイング、装着シャフトの硬さ等、
様々な条件が個々に違うからです。
やはり適正なライ角は専門スタッフと相談するのが良いでしょう。
【5】ライ角の流れについて
まず5番アイアンを参考にしましょう。
様々なモデルがある中、その多くは59.5°~61.5°が主流。
5番アイアンが60.5°の場合、…6番(61°)…7番(61.5°)…8番(62°)…の様に、
番手が下がる毎に0.5°ずつ数値が上がっていくのが一般的な流れです。
そこで確認したいポイントです!
【具体例】ブランドが違うアイアンとウェッジの繋がり。
特に国内とUSのブランドが混合しているセッティングに多いケースです。
同じシャフトの流れなのにAwだけミスが多い。
それはライ角の流れが要因かもしれません。
【6】初級編のまとめ
かなりソール刻印が見えにくいですが、
これは60°のLwを→59°に立たせたプロトウェッジ画像です。
(ソールのトゥ寄りに60°と刻印されています)
多くのプロも重要視しているように、ライやロフトはとても大切です。
自分好みの距離が打てることは、アプローチ成功率に直結します。
つまり、
『ライやロフト角を確認/調整するという事は、様々な不安要素を消していく作業』とも言えるのです。
そしてここからは
【知っておくと役立つ上級編】!!!
ロフト調整に関する御質問の多くは、
「ロフトを立たせるとグースになる?」
「何度まで曲げられる?」
・・・圧倒的にこの2つです。
御存じの方も多いかもしれませんが・・・答えは、
立たせるとグースが付きやすくなり、
曲げ幅は基本的に±2度までを推奨しています。
しかし!
意外に知られていない、そして質問されないのが
「ロフトを曲げたらバウンス角は変化するの?」です。
多くの皆さんがご存じの通り、
バウンス角の大小は、ライ状態での使いやすさに大きく影響します。
≪正解≫
ロフトを立たせる・・・バウンス角は減少する。
ロフトを寝かせる・・・バウンス角は増加する。
例えばロフトを立たせる場合です。
バウンス角が少ないモデルを立たせようとすると、
さらにローバウンスなってしまう可能性があるのでご注意下さい。
【最後に】
今回の内容はいかがでしたか?
ライロフト調整はGOLF EFFORT全店で受け付けております。
工賃は1本¥500+税。※ライのみ、ロフトのみでも同額です。
ウッド、パターの調整はおこなっておりません。
「今使っているアイアン数値を確認したい!」
確認のみは無料です。
そんな時はお気軽にお申し付け下さいませ。
今回は最後まで読んで頂き、誠に有難うございました。
ゴルフエフォート藤沢店のアクセスはこちら。
ゴルフエフォートオンラインショップ
http://golfeffort.com/
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