プロでも手を焼くコースセッティング~全米オープン~
ニュースなどを見てもW杯一色で、見ている方がいるのかちょっぴり不安な全米オープンですが(笑)。
M.カイマー、かつて全米プロタイトルを獲った時と同じか、それ以上に素晴らしいゴルフをしていますね。
日本のエース、前々週優勝で勢いに乗る松山英樹も期待通りに上位をキープ!
上位を見てもR.マキロイ、M.クーチャー(あのブーイングにしか聞こえない声援はいつも笑ってしまいます)、
D.ジョンソン、K.ブラッドリー、B.スネデカーと強豪たちが名を連ね、決勝ラウンドから目が離せません。
今回はそんな全米オープンの難しいコースセッティング、その目的についてお話させて頂きます。
(画像はアメリカ国旗モチーフのS.CAMERONのヘッドカバー。松山英樹もこんなカバーを使っていたような…?
もしよろしければこちらからどうぞ!)
さて、全米オープンといえばコースを毎年変えて開催されておりますが、
共通しているのは選りすぐりのプロですらともすれば80以上のスコアを打ってしまう途轍もなく難しいコースセッティング。
その難しさはHC1桁に入ったばかりのシングルプレーヤーレベルだと3桁打たされてしまうかギリギリ免れられるかどうかとも言われています。
その理念は「優勝スコアをイーブンパーになるように」というセッティング。
ちょっとやそっと難しいだけではアンダーパーで回ってくる力を備えた世界のトッププロがそろい踏みになるメジャータイトルで、
優勝スコアをイーブンパー前後にするためのセッティングなのです。
その意味では今回のパインハーストでの全米オープンの場合、M.カイマーの-10というスコア以外はUSGAの狙い通りではないかと思います。
決勝ラウンドでは伸ばす選手より落とす選手の方が増えるでしょうからね。
(実際、毎年観ていますと初日や2日目にはアンダーパーが出ていても
最終的にはイーブンパーかオーバーパーで決着というパターンが多く見受けられます)
ただ、難しくしすぎて選手からクレームがつくケースも少なくありません。
個人的に最も印象的だったのは2004年のシネコックヒルズで開催された全米オープンでしょうか。
グリーンは超がつくほど硬く速くなり、どんな選手の技術をもってしても止める事が出来なくなったほどでした。
更にはその事態を見たUSGAサイドがプレー途中でグリーンに散水をするというアンフェアな事も行ってしまい、当時はかなり批判されました。
そんな変遷もあってか、昨今の全米オープンのコースセッティングは難しいながらも比較的フェアなコースセッティングになりつつあります。
特に印象的だったのは昨年のメリオンゴルフクラブ。
距離が短く開催前は2011年のコングレッショナルカントリークラブのような大量アンダーが出るのでは?と囁かれておりました。
が、終わってみれば優勝したJ.ローズのスコアは+1。短いコースでもタフなセッティングは出来るという好例になりました。
今年の全米オープンはM.カイマーが大量リードを作って早くも独走態勢にあり、
カイマーが崩れない限りは他の選手の逆転は厳しい趨勢になっております。
が!何が起きるか分からないのが全米オープンであり、ゴルフです。
あと2日。サッカーW杯の合間にでもチラッと見て、ゴルフでも「ニッポン!」コールで松山英樹の好プレーに期待しましょう!!
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