和風?洋風?

早速参りましょう、今回のご紹介は!!
…と言いたいところですが今回は先日お客様とお話していて「そういえば選び方が分かりにくいかもしれない」と思ったアイアン2機種の違いをご紹介します。

それがこちら。
MIZUNOのアイアン、JPX 921TOURとMizunoPro 223です。

この2機種、位置付けとしても非常に似通っており「違いって何なの?」と伺われてお答えしましたが、今にして思いますとこれはブログでご紹介した方が良いのでは?と思い今回のこの記事となりました。

まずは結論から言ってしまいますと
・日本モデルのMizunoPro
・USモデルのJPX
という位置づけとなっており、その大まかな違いは
「重心の高さ」
「顔かたちの大まかな特徴」
といったところです。

まずは重心の高さですが、これはゴルフ場の芝に起因しております。
日本のコースのフェアウェイやラフで採用されている野芝や高麗芝はボールが沈みにくく、高い重心のアイアンであってもダウンブローに打てばキチンとボールの重心とヘッドの重心でコンタクトする事が出来ます。

対して海外で採用されている洋芝と呼ばれる芝はボールが若干沈むため、アイアンに於いてはボールの拾いやすさを重視して重心の高さは若干低めに設計されております。

次に形状ですが、こちらに関しては明確な理由は不明ではあります。

ですが…

こちらがMizunoPro 223の顔。

・トップラインのヒール側が若干高めでフェース面側から見た際の印象が台形の様な形状が多い
・スコアラインの入っていないトゥ側のミラー部分が広めで丸みを帯びている

こういった特徴からボールを柔らかく包み込んだ後に運んでいくかの様な印象を与えてくれます。

この傾向はブリヂストンやダンロップ、ミズノなど日本のメーカーに多く見られる為、ブログ担当のわたくしは便宜上「和風顔」と呼んでおります。


一方でこちらがJPX 921TOURの顔。
・トップラインヒール側を絞り込み、フェース面側から見た際の印象が三角に近い形状をしている
・スコアラインの入っていないトゥ側ミラー部分の印象が狭めで且つ直線状になっており、より直線で構成された形状になっている

こういった特徴からスッキリシャープな顔に仕上がります。

この傾向はキャロウェイ、テーラーメイド、タイトリストなど海外メーカーに多く見られる為、同じく便宜上「洋風顔」と呼んでおります。

そしてこの2機種の違いをご説明させて頂いた上で、和風と洋風のどちらもミズノから出ているメリットですが…
「非常に高い軟鉄鍛造技術を持つミズノのアイアンでどちらの顔でも選べる事」というのが最大のメリットになります。

加えてミズノのクラブという観点での選び方としましては
「MPアイアンが好きだった方ならMizunoPro」
「Callaway、TaylorMade、Titleistのアイアンが好みという方にはJPX」
という選び方もあります。

アイアンにも存在する和風と洋風の違いを感じて頂き、是非お好みのアイアンをお選び下さい。
今回例としてご覧頂きましたそれぞれのアイアン
JPX 921TOUR
MizunoPro 223
はそれぞれからどうぞ!