全英の芝の不思議~暖地型と寒地型~
マキロイの独走態勢が着々と出来上がりつつある全英オープン3日目。
このまま逃げ切ってグランドスラムに王手を かけてしまうのでしょうか。
最終日も見逃せませんね。
さて、今年の全英オープンの開催コースであるロイヤルリヴァプールもそうですが、北海道以上の緯度であるイギリスでも
あのように芝生が青々と茂っている事を不思議だと思った事はありませんか?
全英オープンにあやかったコラムシリーズ、本日は「何故イギリスのような寒い国でも芝生は生えるのか」をお話させて頂きます。
まずタイトルにも書きましたが芝生には「寒地型」と「暖地型」の2種類があります。
端的に言ってしまえばこの種類の違いによってああしてイギリスでも芝生が育つ環境があるのです。
が、これだけだと身も蓋もないので(笑)もう少し。
暖地型の芝生は身近なところですと高麗や野芝(日本の多くのゴルフ場のフェアウェイやラフがこれらの芝です)の他、
アメリカのカリフォルニアなどで多く見かけるバミューダグラスなどが暖地型です。
これらの芝生は25~35度で元気に育ち、15度を下回ると休眠を始め12度以下で完全に休眠に入ってしまいます。暖地でしか育たない芝生、まさに暖地型と呼ぶにふさわしいですね。
対して寒地型の芝生は、いわゆる西洋芝と呼ばれるものが該当します。
フェスキュー、ブルーグラス、ライグラス、そして皆さんにも馴染みのあるベント芝などです。
これらの芝生は5度もあれば育ち始め、育成適温は15~20度。
そして平均気温が22度以上が2ヶ月以上続くと夏枯れを起こすなど、暑い場所で育てるには適していませんが、0度を下回っても枯れる事はなく、耐寒性は強い芝生です。
例えば日本でしたら北海道などで西洋芝のコースが多いのも、このためなのですね。
こうして見ると日本のコースでよく見かける「夏はグリーンへの散水量がとても多い」
「冬に行くとコースが茶色いのにグリーンだけは緑のまま」などは、こういった芝生の種類の違いからくるものだったりするのです。
ロイヤルリヴァプールでぼちぼち茶色い芝生が見えるのも、半袖でプレーする選手がいるくらいの気温が
影響してるのかもしれませんね。
これらの芝生の事を知った上で観るメジャーも、また違って見えてきて面白いのではないでしょうか?
最後に当店で販売しております芝生をご紹介して締めさせて頂きます。
こちらの芝生、夏でも冬でも青々と茂る上にダフりにも強い(以下略)
…はい、いわゆる「人工芝」ですね(汗)
こういった練習のお供も販売しております。是非GOLF EFFORTへお越しください!
ゴルフエフォートオンラインショップ
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