【永久保存版】リシャフトフェア~藤沢店~

 

大好評開催中のリシャフトフェア!

そこで今回は、

どのような工程で、どのように製作されるのか!

 

かなりマニアックな内容を御紹介します!!

 

 

今回のリシャフトクラブ

【TaylorMade M4 3w/5w】

シャフト:EVO4 661(S)から→EVO V FW60(S)へ

 

 

 

 

 

工程その①

現状のソケットを取り除く(又は落とす)

 

【作業内容と注意点】赤字は特に注意ポイント。

専用のヒートガンを使用。適度に温めてからソケットが動くようであれば下にずらします。

無理に落とさずペンチ等を使うのも〇。指で剥がせるならそれでもOK。

ペンチ使用時特に短いソケット誤ってホーゼル/シャフトを傷つけないように十分注意しましょう。

ソケットは熱し過ぎると煙が噴きます。熱し過ぎないように厳重注意

 

 

 

工程その②

ヘッドからシャフトを抜く

 

【作業内容と注意点】赤字は特に注意ポイント。

抜き器の使用法に関しては、各社で取扱いが若干異なるので割愛させていただきます。

まずはヒートガンでネックを温め、接着を緩めます。

その際、ヒートガンの熱風を余計な部分に極力当てない事。主にホーゼル部分と、そこから数ミリ先くらいまで。

さらに、接着が緩んだ時点で熱風を止め速やかに抜く事。

ヘッドとシャフトになるべく負担をかけないように“いかに最小限の熱で抜くか”が重要です。

 

 

 

工程その③

抜いたヘッドの清掃。挿しこみの長さ、ヘッド重量の確認。

 

【作業内容と注意点】赤字は特に注意ポイント。

ホーゼル内部の接着残をドリル/ブラシ等で取り除きます。

次に重量確認。M4の場合、3Wは平均的ですが5Wはやや重め。

このあたりも経験があればあるほど“この重量であれば、このくらいの長さが適している”等の予測がついてきます。

さらに挿しこみの長さを計測。理由は各社/各モデルによって長さが異なる為。

平均的に30mm~35mmが多いものですが、商品設計によっては特殊なタイプも。

M4の場合は“普通~やや短め”と言えるでしょう。

 

 

 

工程その④

装着シャフトの先端クリア塗装を剥がす。そしてソケット装着。

    

 

【作業内容と注意点】赤字は特に注意ポイント。

マスキングテープを使い、挿しこむ分だけヤスリで表面を削ります。

ヤスリを使う場合は力を入れ過ぎない事。クリア表面だけで良いのです。

易しく撫でるように、そして均等な力で削るように心がけましょう。

 

ソケットは挿しこみ長さを考慮して取り付けましょう。

ソケットを選ぶ際、ホーゼルの外径よりも「太いor細い」ものであれば、なるべく太いがオススメ

ソケットは取り付け時に多少膨らみます。

ですが、それと同時に多少変形する場合もあり均等に膨らむとは限らないからです。

画像の出っ張り具合でも後から修正できます。

 

 

 

工程その⑤

接着。

 

【作業内容と注意点】赤字は特に注意ポイント。

接着する前に必ず、シャフト挿入の締まり具合が適度かをチェックします。

ホーゼル内径も各社微妙に異なり、隙間を埋めるスペーサー(セル管)やガラスビーズが必要な場合も。

このあたりの部品選択や使用量などは、経験を積んで理解していく他ありません。

ゴルフと同じく、リシャフトも“常に同じ条件下ではない”からです。

 

接着後は速やかにシャフトの向き/挿しこみ方向の確認です。

とくに最近は速乾が増えた事もあり、以前よりもスピードが求められます。

 

 

 

工程その⑥

ソケット仕上げ

この作業は最初からピッタリなソケットを付けた場合には必要ありません。

 

【作業内容と注意点】赤字は特に注意ポイント。

出っ張り部分を削っていきます。好みもよりますが最初は#80~#120の荒目を使用。その後#400前後あたりで馴らします。

 

ヤスリを使う際はホーゼル/シャフトに当てないように細心の注意を払いましょう

そしてヤスリ幅を大きくとらない事。幅広なヤスリは力の伝え方が難しいからです。

先述と同じく「易しくなでるように」「力加減は均一的に」。

さらに『一気に削ろうとしない順番に側面を変え、全体を少しずつ削っていく』の心構えで。

 

≪ヤスリ#120で90%仕上げるイメージ≫ ※まだ少し出っ張っています。

 

 

≪ヤスリ#400で残り7~8%仕上げるイメージ≫ ※ほぼ出っ張りは取れています。

 

 

 

≪最後にアセトンで表面の艶出し≫ ※角が丸く溶け、滑らかな仕上がりに。

 

 

 

 

完成!!!!!

 

 

あとはバランス確認しつつシャフトをカット。グリップ装着すれば出来上がり♪

とくに説明はいらないかな・・と。

 

 

今回のマニアックな内容はいかがでしたか?

実際にやってみる方は少ないと思いますが、

自分のクラブがどのような工程を経て、いかに作業されていくのか?

 

この点については興味ある事だと思います。

 

今回も最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。

 

ゴルフエフォート藤沢店 スタッフ一同