ゴルフの振動数について
今回は【振動数】について
なるべく簡単に解説してみようと思います。
意外と知られていないのが「振動数」。
実は、お問合せが結構多い項目なのです。
興味のある無しに関わらず、
どうぞお付き合いください。
①振動数とは?
→簡単に言うと『シャフトの硬さを数値化したもの』。
表す単位は『CPM』です。
数値が少ないほど・・・軟らかい!
数値が多いほど・・・硬い!と覚えて下さい。
例えば、
FLEX(S)と書いてあっても、
「Sだけど軟らかい」とか「Sなのに硬い」とか、皆さんも御経験がある事でしょう。
そのような時は「同じフレックス(S)なのに、なんで違うんだろう?」となりますよね。
ここで【振動数】の出番です!!
今お使いのクラブの振動数を把握し、
試したいクラブの振動数との差を比べれば、
「自分の振り切れる硬さか!?」を判断する基準になります。
これだけでも
「早速自分のドライバーを測ってみようかな~!」と考える方がいるのでは?
しかし!
実際にこれだけでも参考になりますが、「硬さ=振動数」と考えてしまうのはいけません!
覚えておきたい基本知識を次に御紹介しましょう。
②基本知識編~数値の目安について~
まずそれぞれの硬さ(S,R等)に、どの程度の「数値の幅」があるのか?
(※私的な意見も含まれるので、参考程度にして下さい)
計測が一番多いドライバーでの参考目安です。
S・・・260~240cpm
SR・・・245~225cpm
R・・・235~210cpm以下
おおよそこのあたりが多い数値。
この数値の前後もありますが、あくまで目安と考えて下さい。
「S」で振動数258cpmだった場合、この目安から考えると、
『Sとしては硬めのほうだと思います』と、私はお客様に伝えています。
決して確実な事ではありません。
ただ、参考にしてもらえる伝え方を常に心掛けています。
③基本知識編~Kp(キックポイント)による変化ついて~
→Kp(キックポイント)=調子。
よく“このシャフトは○○調子”って言いますよね。
この「シャフトが一番しなるポイント」でも数値の判断は変化します。
例えば、
先調子で260cpm、そして元調子で260cpm。
どちらも同じ「振動数」の時、実際に振ってみた場合は同レベルに感じるものでしょうか?
答えはNo!
大体の方は「元調子の260cpmのほうが硬い!」と感じるでしょう。
それは何故でしょうか?
その答えは計測方法にあります。
基本的に計測器に固定する箇所は“グリップ部分”です。
クラブを固定し、シャフトを揺らす。
両サイドに付いた「丸い点」がセンサーになっており、上下に揺れる回数を感知しています。
すでにお気づきの方もいるでしょう。
「先調子はシャフト先端がしなり、中間~手元はしなりにくい為、数値が上がりやすい!」という事です。
逆に、「元調子はシャフト手元側が大きくしなり、先~中間はしなりにくい為、数値が下がりやすい!」とも言えますね。
細かく揺れやすい「先調子」、
大きく揺れやすい「元調子」と覚えて下さい。
この知識を踏まえれば、
安易に数値だけで判断しない【振動数レベル中級者】です。
④基本知識編~クラブの長さ、重量について~
最後に、
振動数の数値だけで判断せず、“クラブの長さ設定”や“重量”にも気を配って下さい。
例えば、
長さが44インチで260cpm、そして46インチで260cpm。
重量が300gで260cpm、そして320gで260cpm。
ここまでの差があるクラブで“振動数は同じ”なんて、現実にはかなり少ないでしょう。
しかし、ここまで学習してきた皆さんなら
「仮にあるのなら、同じ振り心地にはならないだろう」
と考えてくれると思います。
「ヘッドバランス」や「トルク」等にも共通する事ですが、数値だけにとらわれてはいけません。
「硬さ=振動数」や、「硬さ=トルク」と思い込みは危険です。
細かく言えばシャフトの“性格”や“剛性”、走り、弾き、粘りの特性もあります。
大切なのは、【あくまで振動数は、参考にするデータの1つ】という事。
これを踏まえれば
すでに貴方も【振動数レベル上級者】の仲間入りです。
~最後に~
今回の内容はいかがでしたか?
意外と人に聞けない振動数(?)について、ご興味のある方も多いと思いました。
内容的には私的なイメージや意見も含まれております。
その分の説明不足な点や、分かりにくい表現もあると思いますが
それでも多くのゴルファーに楽しく読んで頂けたのなら嬉しい限りです。
この度は最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。
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